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2012年10月16日火曜日

【福島原発事故】2つの爆発 デフラグレーションとデトネーション

米原子力技術者アーニー・ガンダーセン氏によれば、福島第一原発事故の際、1号機の爆発は水素爆発、3号機の爆発はおそらく核爆発であった可能性が高いと解説しています。




この解説の中で、2つの爆発の種類が解説されています。1号機で起こったとされるデフラグレーションと3号機で起こったとされるデトネーションです。

1号機の爆発
 1号機の爆発の際、衝撃波が音速を下回っていた事から、この爆発はデフラグレーションという種類の爆発であったと考えられています。また、爆発の煙が横に広がっていることから、この爆発は水素爆発だったのだろう、とガンダーセン氏やアメリカのNRCは分析しています。

3号機の爆発
3号機の爆発は衝撃波が音速を超えていた事から、この爆発はデトネーションという種類の爆発であったと考えられています。煙の出方も1号機とは大きく違い、上方向にキノコ雲が上がっています。このようなキノコ雲は水素爆発では出ない、核爆発でなければ出ないとガンダーセン氏や福島第二原発元職員の小野俊一先生は解説しています。

確かに、核実験時に上がるキノコ雲に3号機の爆発はよく似ています。

核実験
物体は音速の壁を超える時にものすごい衝撃波が発生します。一度音速を超えてしまえば、そのような衝撃波はなくなるのですが、ちょうど音速、マッハ1のあたりでは衝撃波が発生します。戦闘機のデモフライトで、その衝撃波を見ることができます。音量には注意して下さい。


音速の壁をちょうど超える時にソニック・ブルームと呼ばれる雲と、爆発音のような衝撃波を聞くことができます。

音速を超えて飛ぶコンコルドや戦闘機は、当たり前ですが流線型をしており、このような衝撃波にも耐えられる構造になっていますが、どこの原子炉も音速を超える衝撃波に耐えられるようには作られていません。