監督:舩橋淳(ふなはしあつし)
公式サイト:http://nuclearnation.jp/
上映劇場
地域 | 劇場名 | 電話 | 公開日 |
東京・渋谷 | オーディトリウム渋谷 | 03-6809-0538 | 10月13日~10月26日 |
愛知・名古屋 | 名古屋シネマテーク | 052-733-3959 | 近日上映 |
大阪・十三 | シアターセブン | 06-4862-7733 | 近日上映 |
兵庫・神戸 | 神戸アートビレッジセンター | 078-512-5500 | 近日上映 |
2011年3月12日
双葉町民は1号機の水素爆発を耳にし『死の灰』を被った。町は全面立入禁止の警戒区域となり、1400人が250㎞離れた埼玉県の高校へ避難。地域社会丸ごと移転したこの高校は、まさに現代のノアの方舟と化した…
双葉町長井戸川克隆は、財政破綻した町を救うため7・8号機を誘致した原発推進派だった。しかし、町民が被爆に遭い、事故が長期化するにつれ、その信念が変化してゆく。
建築作業員・中井祐一さんは津波により家を流され、母を失った。農地全てを流された父とともに避難所暮らしを続けながら、震災翌日に予定された救助 活動がベント・水素爆発により中止となったことを悔やんでいる。原発事故により助からなかった命は少なくない、そう訴えつつ、次の人生を模索してゆく。避 難から3ヶ月後初めて一時帰宅が許され、無人地帯となった故郷へ帰還する彼が見たものとは…?
原発により1960年代以降経済的繁栄が約束されてきた場所・双葉町。町民は、いまだ奪われた家・土地・財産の補償を受けずに、5年以上とも言われる避難生活を続けている。
高校の教室に畳を敷き、10~20人で寝食を共にする共同生活。毎日のお弁当で命をつなぐも、肝心の原発事故は収束したのかどうか定かではない。時間が経つにつれ東北の復興が加速してきても、取り残されていく避難所の日々。
先進国日本の片隅で忘れ去られて行く人々。先の見えない待つだけの避難所の時間をカメラは9ヶ月にわたり記録した。日本の原子力政策の成れの果てがここに凝縮されている。