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2012年10月11日木曜日

フクシマ・ジェノサイド 多くの地点でセシウムを検出 北九州市 - 碧い蜻蛉


図に示したように、ガンマ線の空間線量率の高低にあまり関係せずに放射性セシウムを検出した。なかには検出限界ぎりぎりで?マーク付きで判断した方が良いかと思われる地点もあるが、多くの地点で放射性セシウムを検出している。(平成24年9月28日から10月1日にかけての調査)検出された放射性セシウムが何に由来するかについてはこれだけの調査では判断できない。

しかし、福島の事故で福岡(太宰府市)に降った放射性セシウムはCs134およびCs137合計で2ベクレル/㎡以下(2011.3〜2011.5,文科省)と大阪の約10分の1である。また、大分市(平成23年8月5日発表)や長崎市(平成23年10月5日発表)で行われた焼却場の飛灰の放射能検査でもいずれのセシウムを検出していない。

また、次ページで紹介するが海を隔てた山口県下関市彦島では、空間線量が高かったり、地表のベータ線線量が高いにもかかわらず、今回の調査では放射性セシウムは検出されなかった。

環境省はガンマ線の空間線量率だけを根拠に焼却の影響はないと断言しているが、空間線量率の高い低いにかかわらず放射性セシウムを検出する地点、不検出の地点とが混在している。精細な核種分析を重ねない限り焼却が影響ないとは断言できない。

放射能の健康被害には閾値(これ以上低ければ害がないという濃度)が無いのでどんなに低線量でも有害だというのが国際的な常識となっている。放射性物質は外に逃さない、閉じ込めるというのが原則であるのにわざわざ汚染の少ないところに持ってきて燃やしたり、埋め立てたりするのは事故以前の法律に基づけば犯罪行為である。国が犯罪を犯し、地方自治体もまた犯罪を犯す無法者社会になっているのだ。小倉は「無法松の一生」の舞台であるが、自治体や国のやっていることに比べたら、主人公の方がなんと純情なことか。

元記事:碧い蜻蛉