東京電力は2日、福島第2原発(福島県楢葉町・富岡町)4号機の原子炉から燃料集合体を取り出し、使用済み核燃料プールに移す作業を報道陣に公開した。炉内からの燃料取り出しは福島第1、第2原発で原発事故以降初めて。東電によると、原子炉内の燃料集合体764体をプールに移し、炉内に損傷がないか水中カメラで調べる計画。取り出し作業は水中で、クレーンのような機械で燃料集合体をつり上げ、原子炉脇にあるプールに移動。作業員が目視で確認しながら行った。
第2原発の増田尚宏所長は「プラントの燃料をプールで管理できるようになる。地震で原子炉内にどういう損害が出ているか点検する」と説明した。